お酒、好きですか?
僕は大好きです。
毎日飲むくらい好きです。
自分にとって酒の魅力ってなんなんだろうと考えてみたのですが、酔うのが好きというわけではないみたいです。
誰かと一緒に飲むいわゆる「酒の席」が好きなのかというと、もちろん好きなんだけど、ひとりで飲むのも好きです。
酒自体の味が好きなのかというと好きなんだけど、味が好きだから酒を飲むのが好きというわけではないんですね。
では一体何が魅力なのかと聞かれると、これはもう「酒を飲む」という行為自体が好き、としか表現できないんですよね。
お酒を飲むとやっぱり酔っぱらうので、仕事とかできなくなるし、運転もできないからクルマで移動することもできなくなる。
酒を飲むというのは、ある意味そういった「責任の放棄」と言えるのではないかなあと思うのです。
今日はもう、自分は何の責任も負わない!という宣言みたいなものなのではないかと。
その開放感が良いんですよね。
だから仕事終わりのビールはサイコーなのです。
酒を飲むことイコール「今日の仕事は終わりだ!」という開放感を味わう行為なのです。
うちの両親も、毎日夕飯にはビールを飲む人たちでした。
父も母もとても美味しそうにビールを飲むので、大人ってなんかズルいなと思ったものです。
子どもながらに羨ましかったです。
一度抗議したことがありました。
「子どもははお茶を飲んでいるのに大人はビールを飲むのはなんだかズルい、子どもは夕飯時にジュースを飲む権利を与えられるべきだ」
しかしその主張はあっさり却下されました。
曰く、
「ビールは大人にとって麦茶みたいなもんだから」
いや、その理屈はおかしい。
明らかにおかしいんだけど、ズルい大人たちに言いくるめられて、なんだかモヤモヤしたまま終わったのでした。
こんな小さなできごとを今でも覚えてるなんて、そんなに印象深かったのかなあと思うんですが、そのモヤモヤをずっと持っていたから、今こんなにお酒が好きなのかもしれないですね。
いつか子どもが産まれたら、僕も同じように「ビールは大人にとって麦茶みたいなもんなんだよ」っておしえてあげようと思います。
将来の晩酌相手を育てるために。