電気シェーバー

電気シェーバーを買い換えた。
実は数年前から買い換えを検討していたのだが、今まで使っていたシェーバーの剃り残しがいよいよ目立つようになってきたので、ついに重い腰を上げて購入したのだ。

新しいシェーバーは、防水でシャワーを浴びながら使えるし、
自動で洗浄する機能がついているし、
何より剃り味がとても鋭くてめちゃくちゃ深剃りできて、
良い製品はやっぱり良いなあという、当たり前だが深い真理を感じたりした。

さて、今まで使っていたシェーバーは御役御免となったわけだが、捨てるのは少し憚られた。
このシェーバーは、ぼくが就職するとき、当時は存命だった母と一緒に近所の家電ショップで買ってもらったひとり暮らし家電セットの、手元に残っている唯一のものだからだ。
洗濯機や冷蔵庫と、新生活に必要なものを選んでいき、シェーバーも必要だからと一緒に買ってもらったものなのだ。
当時ヒゲを伸ばしたり伸ばしてなかったりしたぼくは、ヒゲトリマーつきのシェーバーを選ぼうとしたのだが、新入社員でヒゲを伸ばして出社するのはいかがなものか、という母の意見を受け、ごく普通のシェーバーを買ってもらったのだ。

だから残していたというわけではないのだが、洗濯機や冷蔵庫は人に譲ったり捨てたりで、最後に残ったのがこのシェーバーだった。
思い出深い、というほどではないが、捨ててしまうのはなんだか惜しい。
母との思い出をひとつ捨ててしまうように思えたのだ。

結局、このシェーバーは捨てずに実家に置いておいて、帰省した時に使う用にすることにした。

 

コインパーキングとの戦い

​今朝、出勤前に郵便局に行く用事があったんです。
なので、クルマで郵便局まで行って、そのまま駅の駐車場に停めて出勤したんですよ。

駅に近くて一番安い駐車場が1日400円なので、そこに行ったんです。
そこは前払い制で、先にお金を払う必要があったんですけど。

都会に住む人には1日400円の駅前駐車場も前払い制のコインパーキングも想像できないかもしれないですけど、あるんです。田舎には。

前払いがどういうシステムかというと、駐車する時間分のチケットを券売機で買って、それをフロントガラスに貼っとくんです。
で、いざチケットを買おうと思ったら硬貨しか使えないんですよ、その券売機。

信じられる??
普通のコインパーキングはクレジットカード使えるの当たり前のこの時代に、千円札すら使えないんですよ。
別の駐車場は600円だけどクレジットカード使えるし(というか後払いだし)、移動するかと思った所に目に入ってきたんです。

自動販売機。

これ絶対に確信犯でしょ。
「小銭がない者はさらにこちらでお金を落とすがよい、ふはははは」という駐車場の声が聞こえてきそうなくらいです。

くううぅぅ、でも600円の駐車場行くよりジュース買って小銭作って400円で停めた方がまだ安いし、絶妙な価格設定で攻めてきておる・・・・!!

結局仕方ないのでジュース買って小銭作ろうと思って、自販機に千円札入れてほっとレモンのボタンを押したら、出てこないんです。
あれー、と思ってよくよく見たら「売り切れ」だったんですよ。

もうね、人をもてあそぶのも大概にしてほしいもんですよ、このコインパーキング。
この寒い中自販機で飲み物買うとしたらほっとレモンしかないじゃないですか。
それが売り切れって・・・・
つぶつぶコーンポタージュも無しではないけど、これから電車乗るのにフタができないのはちょっと困る。
だいたいこの時期「あったか〜い」が1段だけなのがおかしいし、その1段のうち半分が缶コーヒーなのもおかしい。

買いたいものが何もないのに、何か買わねばならないこの状況・・・

・・・

完敗です。
そもそも選択肢なんて最初から与えられていなかったのです。
コインパーキングの手のひらの上で踊らされていただけなのです。

飲みたくもない缶コーヒー(フタつき)を買い、小銭を作って駐車料金を払い、電車に乗って出勤したのでした。

本日の教訓: 最近の缶コーヒーは意外とおいしい